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サッカー指導上達!ライセンスや経歴じゃない!【2つのポイント】

サッカーの指導を上手くできている気がしない…
けど、どうしたらいいかわからない…
指導者ライセンスやプロサッカー選手の経歴もないけど、大丈夫かな?

こういった疑問に答えます。

本記事の内容
  • サッカー指導が上達する2つのポイント
  • ライセンスやプロの経歴がなくても指導はできる!

この記事を書いている私は、スペインで分析官をしています。今現在はスペインユース2部のチームと、スペイン1部リーグのチームのセカンドチームで分析官をしています。
また、スペイン現地のサッカークリニックで様々な年代の選手に対して指導もしています。

こういった私が、解説していきます。

 サッカー指導が上達する2つのポイント

1-ルールを設ける

なぜルールを設ける必要があるのか?

サッカー指導を始める時に重要なことは、一番最初にルールを設けることです。
ポイントはチームとしての活動や練習が始まる前にこのルールを選手やスタッフに対してあらかじめ提示することです。

突然ですが、人が理不尽を感じるのはいつでしょうか?

事前に何の説明もなく、いきなり怒られることではないでしょうか?

「そんなの聞いてないですよ」「そんなこと言わなくてもわかるだろ!」
「考えればわかるだろう!」「でもなんでダメなんですか?」「ダメなものもはダメだ!」

こんな風に言われれば選手たちは、指導者からの言葉にフィルターをかけて、聞く耳を持たなくなるかもしれません。こういった選手の不満を避け、こちらの言葉に聞く耳を持つようにするためには、ルールを事前に設けることが非常に重要です。

 

自主性と無秩序は異なります。

秩序ある中で選手たちが自主性を持ってサッカーに取り込めるような環境を指導者が作り出す努力をしましょう。

選手たちに指導をする上で、選手たちとの関係性は非常に重要です。
選手たちと不必要な衝突は避けましょう!

どのようなルールを設けるのか?

まずは、私が指導する際に選手たちに対して、いつも言うことを例として紹介します。

  1. サッカーを楽しむためには、できることを増やすことが大事、サッカーを楽しむこと・向上心を持つこと。
  2. うまくできるかはともかく要求されたことに全力で取り込むこと。
  3. チームメイトを批判するのではなく、チームメイトを助けるようなポジティブな言葉をかけること。
  4. 私が話しているときは喋らない。(*小さい子対象)

つまり、ここで言うルールとはチーム活動や練習において必ず求められる振る舞い・態度のことを指します。

①と②に関しては、どこの誰であろうが私は考えを変えるつもりはありません。
私と活動する選手たちには上手い下手に関わらず、これらのことを求めています。
③に関しては、活動が始まる前の選手たちの会話や態度を見て言うか決めています。最後の④に関しては、8歳以下の選手たちと活動する際に必ず伝えるようにしています。

私の例をもとに、皆さんも是非考えて見てください。
きっと指導者一人一人にどうしても譲れないような考え方や想いがあると思います。このルールは、国の法律でもなければ、校則でもありません。「あなた」というサッカー指導者と活動する上で、選手たちが必ず守らなければいけないことです。

どのように活用するのか?[*注意点]

選手たちに対して事前に提示するルールをあらかじめ決めたら、あとはそれをどのように活用するかです。

私の場合、一番大事なことは先ほどの①と②になりますが、これは活動・練習が始まる前に必ず伝えます。しかし、先ほどの①~④全てを同時に伝えても、選手たちは全てを一度に記憶することはできません。

なので、私は一度目は怒らないように努めています。

例えば、練習を進めていく中で、選手たちの集中力が切れ、ボールを触ったり近くにいる選手と話してこちらの話を聞かないことが起きたとしてます。このとき、一度説明をやめ、ルールを提示します。

「私が話しているときは、誰も喋らないこと!より多くプレーするためには、一度の説明で終わりたいから、こちらの話に注意を向けること。その上で、何か疑問があれば質問してね!」

ここで伝えたいことは、ルールをあらかじめ選手たちに提示することです。
皆さんにとって当たり前のことであっても、事前に伝えていないルールをもとにいきなり選手たちに怒りを向けることは危険です。

一度目は我慢しましょう!

これは特に幼い選手たち相手に非常に重要なこととなります。

一度説明した上でそれでも繰り返す場合には、もう一度練習を止め、少し怒りながら説明します。この時、感情をコントロールすることが大事です。

2-準備をする

自主性と自由さの違い

チームを指導する上で大事なことは、「 指導者が導く中で(指導者が準備した上で)、選手自身に考える時間を与えること(自主性)」です。

なぜ指導者が準備をするべきなのか?
それは、選手たちに全てを委ねて指導者が何もしないということは、選手たちそれぞれが異なることを考えてしまうようことを引き起こすからです(自由)。
これはチームを一方向に導く人を失ってしまうを意味します。チームを導く役割は、指導者のものです。

ここでどのように選手たちに自主性を与えるのかについて例を用いて話していきます。

練習開始前に練習の目的を伝える。
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目的を達成するために必要なことを聞く。*事前に選手たちが知識として答えを持っている前提。もし初めて伝えるようなことであれば説明する。
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(選手たちが考えるタイミング①)
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練習中にプレーがうまくいかなかった。
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何が問題か聞く。
*ヒントを出しながら問いかけて見ましょう!
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(選手たちが考えるタイミング②)
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その上で、解決策を伝える。あとは、プレー中に声をかける。
例:「今の状況はどっちだ?」
⬇︎
(選手たちが考えるタイミング③)*プレーしながら選手たちは考える。

指導者が何も教えずに指導することは、数学において公式を知らない状況で問題を解くように求めることと同じです。
極端な話、足し算がわからない状態で、文章問題を解こうとするような話です。

スペインではこの方法でも選手たちに自主性が生まれています。日本から来た指導者の人からも同じような意見をいただきます。選手たちがチームメイトだけでなく指導者とも積極的に話し合っている光景は日常茶飯事です。

でも指導者が管理した中では選手たちが自分で考えなくなってしまうのでは?
スペイン人と日本人では、そもそも一般的な性格が異なる!

結論としては指導者がしっかり準備したことによって選手の自主性がなくなるということはありません。

先ほどの数学の例で考えてみましょう。
確かに、別に公式を知らなくても考えれば答えを出すことはできるでしょう。ただし、非常に時間がかかります。
しかし、公式を使うことができれば問題をスピーディーに解くことが可能です。公式を使って問題を解いたからと言って、その人が何も考えていなかったなんてことにはなりませんよね😆

サッカーに話を戻しましょう。
サッカーのように瞬間的に判断する必要のあるスポーツにおいて、選手たちがゼロからプレーの判断を考える時間はありません。また、数人の指導者が11人のそれぞれのプレーの判断をその都度伝えることは非効率的です。

つまり、最終的に試合中にプレーの判断をするのは選手たちです。

ではサッカー指導者の仕事とは何のか?

それは選手たちににプレーの判断する時の基準を与えることです。

そして、選手たちはその基準をもとに自分で考えてプレーを判断するのです。

だから、 指導者はしっかりと準備をした上で、選手自身に考える時間を与えるように努めてみましょう!

どのような準備をするべきなのか?

準備をする必要性について理解をしていただいたと思います。次に、どのようなことを準備するのかについて話していきます。

 練習の準備

指導者が準備するべきことには2つのことがあります。その1つが練習の準備です。

まずは練習の流れから確認しましょう。

ミーティング(練習の目的などの説明)➡︎練習➡︎練習後のフィードバック

①ミーティングで何を話すのか?
-週の初めの練習であれば試合について選手たちの意見を聞く、試合について指導者の意見を伝える。
-その日の練習のテーマと目的。

②練習の内容
-練習の目的
-練習メニューの作成
⇨各メニューのグループ分けやチーム分け
⇨各メニューで獲得したいこと•伝えたいこと
⇨時間配分
⇨他のスタッフの役割、などなど。

③練習後のフィードバック
-練習したことの振り返り(目的)
-次の練習で何をするのか※そのために今日のことがなぜ大事なのかの説明など。

準備した上で、イレギュラーな事態が起こりうまくいかなくなるかもしれません。
「グラウンドの使用時間が思っていたより短かった」「練習に来るはずの選手が来ない」

それでもしっかりと準備をしていれば、臨機応変に練習の目的を見失うことなく対応することができるはずです。

試合の準備

指導者が準備するべきことの2つ目は、試合の準備です。

まずは先ほどと同様に、試合の流れを確認しましょう。

ミーティング(試合のポイントなど)➡︎試合(前半➡︎ハーフタイム➡︎後半[ゲームプラン、交代など])※フィードバック(基本的にはしない)

①ミーティング内容 (練習と同様)
-試合の場合は、何を目的とするのか
(特に育成年代では、結果だけではなくそれ以外の目的についてもコメントする。)
-先発でプレーする選手、それぞれの役割
などなど。

②ゲームプラン
-誰と誰を交代するのか、いつ交代するのか、その意図は?
-負けているときどうするか?勝っているときどうするか?
などなど。

全てを明確にする必要はありませんが、おおまかに試合のプランを考えておきましょう。指導者も選手同様、試合中に素早く判断することが求められます。それを容易にするためにも、判断の基準となるプランを考えておきましょう。

そして、基本的に試合が終わった後すぐに、試合のフィードバックをすることは避けましょう。試合のフィードバックは、次の週の練習に行いましょう。
選手たちは試合中、非常に神経を使います。試合後は、そのストレスから選手たちを解放させてあげましょう。もしどうしても試合後に何かコメントをしたいのであれば、手短にしましょう。

準備に必要なことを知る

分析

練習にしろ、試合にしろ、自チームを分析することが非常に重要です。チームの問題点や改善点に最低でも70%以上は目を向けましょう。相手チームの分析は最優先事項ではありません。

自チームに意識を向けて、分析をしてみましょう。

自チームにある課題や強みを理解できれば、良い準備につながります。

知識

チームにおいてもですが、特にサッカースクールや週末に試合のないようなチームにおいてより重要なことはサッカーに関する知識を持つことです。

選手たちがサッカーの試合の中でより適切な判断ができるように、その基準を説明することが指導者の役割です。

この知識は、練習メニューを準備する際、試合中に的確なタイミングで適切なアドバイスを選手にするときに、非常に重要です。

ライセンスやプロの経歴がなくても指導はできる!

結論として、ライセンスやプロサッカー選手としての経歴がなくても良い指導者になることはできます。

なぜなら、ライセンスは指導者として勉強をしたという証明書、優れた指導者の証明書ではないからです。また、サッカー指導者として大事なことは、知識とチームを導く能力であり、サッカー選手としての技術の高さではありません。

私自身、元プロサッカー選手ではありません。また、スペインでの上級指導者ライセンスを取得しているわけではありません。しかし、今はスペイン1部リーグのセカンドチームにいます。

ここまで読んだ方は、もしかすると「そうは言うけど、どうやってサッカーの知識を得るのかわからないし、選手たちにうまく説明できる自信もないな…」と思うかもしれません。

しかし、全く問題ありません。

スペインでサッカー指導者として活躍している監督や長年指導をしている人でも、トライアンドエラーを繰り返しています。私自身もそうです。

特に、私がスペインで初めて指導した時にはどのように練習を進めていくべきなのか、右も左もわかりませんでした。

しかし、色々な指導者の練習を見て学び、たくさんの試合を見て色々な人と意見交換をし、練習メニューを作って実際にそのメニューをやってみて、「あれがよかった、あれがダメだった、次準備するときはここに気をつけよう!」と失敗を重ねて、今に至ります。そして、今でもより良くサッカーを指導できるように学び続けています。

なので繰り返しますが、ライセンスやプロサッカー選手の経歴がなくても、良い指導はできます。

大事なことは、サッカーの知識とチームを導く能力です。そしてこれはサッカーを学ぶことで身につけることができます。

そして、この知識を身につけるためにも、指導者はサッカーを学び続ける必要があります。
*サッカーを学ぶ方法については次の記事を参考にしてみてください。