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サッカーを学ぶための3つの方法を紹介!サッカー指導者こそ学ぶべき!

サッカーを学びたいけど、どうやって学ぶのかわからない
かと言って、頭デッカチにはなりたくないし、実際にサッカーの指導に活かせるようにしたいな…

今回はこういった疑問に答えます。

本記事の内容
  • サッカーを学ぶための方法3つを紹介

本記事を書いている私は、スペインのマドリッドで5シーズン、チームスタッフとしてチーム活動に携わっています。それだけだなく、所属クラブの他カテゴリー・他年代の練習や試合にも足を運び続けています。そして、今現在スペイン1部リーグのチームのセカンドチームで活動しています。

そんな私がサッカーを学ぶために最適な3つの方法を紹介していきます。

サッカーをたくさん見る

何を見るのか?

◉試合

まずはサッカーの試合を多く見るようにしましょう!

プロチームの試合だけではなく、地元で開催されている試合など、さまざまなレベル、さまざまな年代の試合を見ることをお勧めします。

なぜなら、選手たちに教えるべきことに気づけるからです。

例をもとに考えてみましょう。

あなたは中学生年代のチームの指導者です。

⚪︎ある日、小学生年代の練習を見に行きました。
すると、中学生にあって小学生にないものに気づくことができます。

⇨これが小学生から上がってきた選手に対して教えなくてはいけないことだと気づきます。

⚪︎次の日に、中学生年代の大会の決勝戦を見にいきました。
プレーしている選手は自チームより優れていますが、テクニックなど全体的に大きなレベルの差は見受けられませんでした。

⇨自チームの選手たちにどのレベルまで要求することができるのかの基準に気づけます。

⚪︎また、別日に高校生年代の練習を見に行きました。
すると、今度は中学生になくて、高校生にあるものに気づけます。

⇨これが中学生年代の選手が高校生になるまでに身につけておいた方がいいことだと気づきます。

実際、私も週末には時間を作っていくつかの試合を見るようにしています。友人と一緒にスポーツバーへ行きラ・リーガ(スペイン1部リーグ)を見たり、所属するクラブの別カテゴリーや所属するチームとは別の世代の試合を見に行ったりします。

時間は有限だし、少しでもレベルの高いサッカーを見た方がいいと思う!

このように考える人もいると思います。

確かにそれも一理あります。しかし、プロサッカー選手たちと自チームの選手たちのレベルはかけ離れている場合がほとんどです。そうすると、選手たちに対して過剰な要求をしてしまう危険性があります。

選手に対して適切な要求をするためにも、指導対象により近いレベルのサッカーの試合を見ることも大事です。そして、これは各週末の試合情報を確認して計画的に見る時間を作ることで解決することができます。

以上のことから、プロチームの試合に限らず、地元で開催されている試合など、さまざまなレベル、さまざまな年代の試合をたくさん見るようにしましょう。

◉練習

サッカーを見ると言っても試合だけではありません。練習にも目を向けてみましょう!

さまざまな指導者の練習を見て、成功例と失敗例から、それぞれの共通点を探しましょう。

練習の成功ってなんだ?

一概に、「これが練習の成功です!」「これが正解です!」というものはありません。
しかし、練習がうまくいっているかいっていないかの判断は、次の2つがポイントになっていきます。

  1. 目的が明確
  2. 練習をする前と後で変化が見られる

では、なぜ試合を見るだけでなく、練習にも目を向けるべきなのでしょうか?

それは、「サッカーを理解していること」と「サッカーの指導が上手いこと」は関連はしていますが、一緒ではないからです。

試合をたくさん見るだけでは不十分です。

また、これは練習メニューを知ることだけを意味するわけでは足りません。
実際に目で見て、どのように指導をしているのかを観察しましょう。

実際、上級指導者ライセンスを取得していても、サッカーの指導が下手な人はスペインにもいます。知識だけでは指導レベルを上達させることはできないのです。

そして、サッカー評論家とサッカー指導者は異なります。意見をただ言うだけでは意味がありません。

伝えたいことを選手たちに練習を通して、的確に伝えられることがサッカー指導者としては大事なことなのです。

そうは言っても、他のチームの練習を見にいく時間なんてないよ…

そんな人は、まずはYouTube上に上がっているような練習を見ることから始めましょう。そして、少しでも時間ができた時には、知り合いの指導者や過去に在籍していた選手の練習を見に行ってみましょう。

*もし仮に、チームの練習スケジュールを決める立場にあるのであれば、平日の練習日を3日~4日にし、オフの日を作るようにしましょう。これは、指導者として学ぶ機会を得るだけでなく、選手たちに回復日を十分に与えると言う意味でも効果的です。

ほかの指導者たちがどのように練習を進めており、どのように選手たちにやりたいことを落とし込んでいるのか、自分だったらどうするのかを考えながら、さまざまな指導者の練習を観察してみましょう!

*YouTubeでスペインのマドリッドで行われたサッカークリニックの様子を公開しています。

練習メニューを考える 

サッカーを学ぶ方法2つ目は、「練習メニューを考える」ことです。
ちなみに、今回紹介する3つの方法の中で、私が最もおすすめする方法です。

なぜ練習メニューを考えることがサッカーを学ぶことにつながるのか?

練習メニューを考える際には、練習の目的をまず明確にする必要があります。
次に、その目的を達成するために、引き起こしたい現象を繰り返し練習するためにはどのような状況が必要かを考えるなくてはいけません。

つまり、どのような状況で求めるプレーが起きやすく、どのような状況だと起こらないのかを知る必要があるのです。練習の目的・起こしたい現象をまず理解する必要があります。

これらのことを考えることで、サッカーにおいて大事なことに気づけるようになります。

練習メニューを考える際にはサッカーの局面からまず考えてましょう。

「なんの練習しているの?」

こう聞かれた時に一言で答えられるようなものにしましょう。
例:攻撃、ビルドアップ、自陣から相手コートへのボールを保持しながらの前進。

次に、その局面のどのようなプレーを練習したいのか考えてみましょう。
そして、その現象を引き起こすために何が必要かを考えます。

例えば、攻撃の局面におけるフィニッシュの練習をしたいと考えます。
このとき、ゴールのないようなメニューは考えられません。なぜなら、フィニッシュとは、シュートをゴールに決めるアクションだからです。目的であるゴールがないようなメニューは適切とは言えません。(例外:導入となる練習メニューやウォーミングアップ)
フィニッシュの練習をしたいのであれば、ゴールが必要です。

そんなこと当たり前だろう!そんなことはわかってるよ!

このように思う人もいるでしょう。
そういった人は、もう少し細分化して考えてみましょう。

例:攻撃、フィニッシュの練習

⇨サイドからの攻撃
(いつも中央からだけ攻めてボールを奪われる)
⑴サイドから攻撃したい時、どこに選手がいる必要があるのか?
⑵サイドにボールが着いた時、どんなアクションが必要なのか?
それは相手のどの選手に対してするのか?
⑶いつそのアクションをするのか?
相手がどのような状況の時なのか?
⑷サイドからの攻撃を防がれた時の対策
などなど。

⇨必要な条件
⑴両サイドのタッチライン付近に幅を取る選手
⑵相手のDFの選手の背後へ走り込むアクション
2対1の状況
⑶相手のサイドの選手に対して2対1の状況
相手のスライドが起こるようなプレー
⑷前進するスペースがなければ反対サイドまでボールを運ぶプレー
*繰り返しサイドチェンジをすることで中央にスペースが生まれる。
→両サイドと中央を認識できるような状況

⇨練習メニューに取り入れる要素
⑴両サイドにフリーマンを置いてみる
⑵サイドで2対1の状況から相手のDFの選手の背後へ走り込むアクションをドリル形式で取り入れてみる
⑶サイドで2対1が起こるフィニッシュメニューを作る
⑷最後のゲームで、サイド•中央•サイドとフィールドを3分割してみる
などなど。

*最終的には、それぞれの指導者の考えをもとに考えてみましょう。これらはあくまでも例です。

このように、目的のために必要な条件は何かを考えましょう。
これを理解したとき、「サッカーを学んだ!」と思えるでしょう。

繰り返しますが、サッカーを学ぶ上で、、練習メニューを自分で考えることは非常に効果的です。

私はスペインに来た当初から今日まで監督から練習メニューを作るように言われ続けています。よければ採用され、改善点があればその場で意見交換をします。この過程で、サッカーについての理解を深めることができています。
これは私だけでなく、多くの指導者が行なっています。例として、私の監督は練習終わりにいつも練習に関する意見を全てのスタッフに聞いています。トレイ&エラーから学び、次に活かすのです。

でも、自分の考えたことが正しいのかわからない…。自信がない…。
そうは言っても、練習メニューの作り方もわからないし、YouTubeや雑誌で紹介されている練習メニューをそのまま使うじゃダメなの?

結論としては、練習メニューを自分で考えた方がより良いです。理由は以下の2つです。

理由①: 実際のチームにあった練習になりにくい。

YouTubeや雑誌で紹介されている練習メニューの目的と実際のチームの課題が完璧に一致することはほとんどありません。また、練習に参加する選手の数も必ず一緒とは限りません。

もちろん、これらのことが一致している練習メニューが偶然見つかれば、実際の練習に使ってみてもいいと思います。

ただし、このときの注意点は、練習の目的を明確にすることです。この練習で何を獲得したいのか、それを考えずに「おっ!この練習メニュー面白そう!」だけで使うことは避けてください。

理由②: 時間をかけてでも考えることがサッカーの学びになる!

実際私も練習メニューを作るときには、1時間かかることもあります。そういったメニューに限って、15分くらいで考えたメニューの方がうまくいったりすることもあります。

しかし、「考える挑戦する振り返る考える」のこの過程がサッカーを学ぶためには重要なのです。

めんどくさいと思いますし、最初は時間もかかると思います。それでも是非、練習メニューを自分で作ってみてください。

「どうしても作り方がわからない」「右も左もわからなくて手がつけられない」という人には、当サイトのオンラインクラスの受講をお勧めします。

サッカーについてたくさんの人と話す

サッカーを学ぶための3つ目の方法は、「サッカーについてたくさんの人と話すこと」です。
つまり、アウトプットの場を作ることです。

では、どのようにアウトプットの場を作るのか?

サッカーの試合を見にいく時や練習を見に行く際に、サッカー仲間を誘ってみてください!

アウトプットの方法にはさまざまななものがありますが、ここではサッカー仲間と試合や練習について話すことを紹介します。サッカー仲間には、サッカー指導者やサッカー選手といった現場に立つ人をお勧めします。

試合や練習を見ながら会話することで、共通の映像をもとにサッカー仲間と意見交換をすることができます。また、会話を繰り返すことで自分の考えのメリット・デメリットを考えることができます。これはきっとサッカー仲間にとっても良い時間になると思います。

アウトプット=学んだことを発信する

その場で見たこと、感じたことを誰かに話す、また他の人が感じたことを聞く、これらをすることで新たな学びがあります。そこから派生してサッカーについてさまざまな話をすると、インプット・アウトプットをハイスピードで連続して行うことができます。

そうは言っても、サッカー仲間がいない…。
ましてやサッカー指導者仲間なんて…。 

今でこそ、スペインで5シーズンを過ごして多くの指導者と知り合い、現地の知り合いも増え、誰かと一緒に試合を見に行くことが増えましたが、日本にいた頃は考えられませんでした。

では、どうやって私は知り合いを増やしたのか?

とにかく、サッカーのグラウンドに足を運びました。そして、仲の良い指導者の行く試合についていくようにしました。すると、知り合いの知り合いや一緒に試合を見に行った指導者からの紹介で、さらに指導者仲間を増やしました。

まずは、一度サッカー仲間を試合観戦や練習見学に誘ってみてください!

プロのサッカーの試合のようにお金のかかる試合では抵抗もあるでしょう。地元のチームの練習試合でも良いですし、知り合いの指導者の練習でもなんでも構いません。まずは、サッカーをしているところに足を運んでみてください。

「人見知りで…、サッカー仲間と言えるような人が本当にいないんです。」

これ、まさしく過去の私です!
こういった人もいるはずです。(個人的願望も込めて😆)

先ほど紹介したオンラインクラスは有料ですので、お金をかけてまではという人もいると思います。ですので、気軽にまずは当サイトの記事にコメントをしてみて下さい。いつでも大歓迎です。

匿名という形で記事にて、いただいたコメントについても話していく予定です。

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また、当サイトのLINE公式アカウントのお友達追加も検討してみてください。
公式ラインでは、ブログ記事の更新情報やイベント開催の情報の発信だけでなく、お友達追加をしてれた人のコミュニティの場になれればと考えています。

そこから、指導者のつながりを作り、最終的にはその中からサッカー仲間と呼べる関係性が生まれれば幸いだと考えています。

最後に

サッカーを学び続けることで、
指導レベルを上達させることができます。

今すぐはじめられることから少しずつ始めてみてください!
きっと数ヶ月続けた頃には、サッカー指導のレベルが大きく変わっているはずです。

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