こういった疑問に今回答えていきます。
- 準備の重要性を知る
- 練習の準備をする上での3つのポイント
- 練習メニュー以外に準備できること(+α)
この記事を書いている私はスペインで5シーズンに渡ってチーム活動をしています。
マドリッド州におけるジュニアユース・ユース・アマチュアの上位リーグのチーム、またセミプロのチームでスタッフの一員として活動をしてきました。また、チーム活動以外にも、現地サッカークリニックでメインコーチを務めています。
こう言った私が解説していきます。
準備の重要性を知る
もし練習をより良くしたいと考えた時には、まず「練習の準備」に目を向けてみましょう!
「練習メニューの内容はいつも変わらない」
「ドリルトレーニングが多い」
「コーチングの内容がまとまらない…」
「どうしても話す内容が長くなってしまう…」
こう言った悩みにぶつかったときには、まず練習のための準備を心がけましょう!
練習の準備をすることで、練習の目的を明確化することができ、計画的かつ段階的に、時間を無駄にすることなく、練習に取り組むことができます。
つまり、良いことづくし!
例えば、「指導実践やってみたけどコーチングの内容がまとまらなかった」「結局、だらだら長々と話をしてしまった」なんてことはありませんか?
私もサッカー指導者として活動し始めたばかりの頃は、よくありましたし、今でも「うわっ!話長くなってしまった…」となることがあります。
では、この問題のどこに原因があるのか?
それは準備です。
準備の段階で、そのときの練習で選手たちに伝えたいことをしっかりと整理できていないと、こういったことが起きます。練習しているうちに、「あれも、これも、修正しないと!」と目に映るもの全てをその都度話せば、必然的に話は長くなります。
練習を終えた後に、結局その日の練習で何を獲得したかったのかが不明確になってしまいます。
「話した量の割に練習の内容がない」なんてことになりかねません。
確かに、いろいろ準備してうまくいかないこともあります。しかし、サッカー指導者も人間です。失敗することはあります。外的要因(例: 選手が急に練習に来れなくなった)、内的要因(例: 想像していたように練習を運べなかった)、いずれにせよトライアンドエラーです。
例えば、学生のチームであれば学校のテストがあったり、宿題や居残りと言ったことが原因で急な欠席がよく起こります。これによって、20人で準備していた練習内容を15人でやらなくてはいけなくなるなんてこともあるでしょう。実際、私もサッカークリニックをやっていると、そんなことが頻繁にあります。
これらのことに臨機応変に対応するためにも、良い準備が必要です。
準備をせずにうまくいけばそれはそれで良いことかもしれませんが、準備をせずに練習がうまくいかなかったとしたら、それはサッカー指導者としての怠慢です。
トライアンドエラーを恐れず、一回一回の練習でしっかりと準備をすることから始めてみましょう!
練習の準備をする時の3つのポイント
ここから、練習を準備する上で考えなくてはいけないことを3つ紹介します。
この3つさえ抑えてしまえば、あとは実践あるのみです。
①練習の目的・テーマ
練習の準備をする際には、まずその日の練習の目的・テーマを考えましょう!
練習の目的・テーマが明確化されていると、当然の出来事に対して臨機応変に対応することができます。
実際に私が経験したことを例として紹介します。
あるポジション別のサッカークリニックで、当日選手の人数に変動がありました。原因は雨でした。当初準備していたメニューは8人以上で行うもの、しかし実際に来た人数は半分でした。人数が確定してから、練習が始まるまでの時間はほんの数分でした。スペイン1年目の私であれば慌てふためいたでしょう。しかし。このような状況でも私は冷静になることができました。なぜなら、「準備」ができていたからです。その日の練習の目的が明確だったため、少しメニューの詳細を変えるだけで対応することができました。
目的がはっきりせず、「このメニューいいな」「このメニューをやろう」とメニューをこなすだけになってしまうと、突然の出来事に対応することは非常に難しいです。
まずはその日の練習の目的・テーマを考えましょう!
練習の目的・テーマの考え方
★基本的な局面⇨プレーの種類⇨詳細シーンの順に考える!
❶サッカーの基本的な局面からまずは考えてみましょう。
「攻撃」なのか「守備」なのか、「攻守の切り替え」なのか、それとも「セットプレー」なのか?
もちろん、サッカーは全ての局面が連続的に変わるスポーツなので、練習メニューを考える上で1つの局面だけ考えればいいというわけではありません。
しかし、まずはメインテーマとしてどの局面について取り組むのかを決めましょう!
❷次に、プレーの種類について考えてみましょう。
各局面には大きく分けて2つのプレーの種類があります。
例えば、攻撃の局面であれば、「コンビネーションプレー」と「ダイレクトプレー」の2つに分けることができます。
ここでは例として、コンビネーションプレーを選択してみましょう。
プレーの種類を決める理由は、練習したいことを段階的に深掘りしていくことです。
「練習の目的・テーマはなんですか?」と聞かれて、局面から一気に詳細まで決めることは難しいです。頭の中を少しずつ整理していきましょう。
*局面とプレーの種類一覧
- 攻撃- コンビネーションプレー/ダイレクトプレー
- 攻撃から守備への切り替え- 即時奪回/後退
- 守備- 高いブロック/中盤のブロック/低いブロック
*守備の場合:ブロックの高さ以外にも、どのような攻撃に対して守備をするのかでプレーを分類することができます。
【コンビネーションプレーに対する守備/ダイレクトプレーに対する守備】 - 守備から攻撃への切り替え- カウンターアタック/安全なパス
*「サッカーの基本を抑える」という記事で、各プレーについて簡単に説明しています。是非、こちらの記事も読んでみてください。
❸最後に、詳細を決めましょう。
局面⇨プレーの種類と決めたら、最後に詳細です。
詳細を決める際のコツをここで2つ紹介します。
A -ゾーンで考える
例:攻撃⇨コンビネーションプレー⇨ゾーン1からゾーン2への前進
フィールドを横に3分割したときに、自陣ゴールのあるゾーンから真ん中のゾーンへの全身の練習です。ここまで決まると、練習の全体像が少しずつ見えてきます。
このように、練習メニューを考える上で必要な条件が見えてきます。
B -キーワードで考える
例:守備⇨(コンビネーションプレーの相手に対して)中盤でのブロック⇨スライド(絞り)
練習の中で、引き起こしたい現象を一言で表すような言葉を考えます。
例のような「スライド(絞り)」や、「3人目の動き」「2対1の守備」「ボール保持」「サイドチェンジ」「サイドからの攻撃」「クロスに対するペナルティエリア内の守備」など、このような言葉を考えてみましょう。
ここでのポイントは2つです。
引き起こしたい現象を明確にすること。
その現象を引き起こすためにはどのような条件が必要か。
例えば…
攻撃の局面で、縦パスを入れてからボールを前に運べなかったな。ボールを保持しながら前進したかったのに、縦に急ぎすぎてたし、縦パスの後のサポートがなかったんだよな…。
このように考えていきます。
この考えをもとに作った練習メニューが下記になります。
②練習メニュー・内容
次に練習の詳細を確認していきます。
1-練習時間
まずは何時から何時まで、何分間練習をするのか明確にしましょう。
例:10:00〜11:30 90分
練習時間が不明確だと、練習がダラダラと進むことになり、メリハリがつきません。練習の質を上げるために、まずは練習時間を明確にしましょう。
2-参加人数
次に、何人の選手が練習に参加するのかを確認しましょう。また、各選手が全てのメニューに参加できるのかどうかを確認しましょう。
例えば、怪我明けの選手がいるとします。その選手は、まだ対人プレーはできませんが、ドリルトレーニングのようなメニューには参加できます。この時、メニュー序盤は参加できますが、メニュー後半にはこの選手は参加することができません。
つまり、参加する選手の数が練習メニューによって異なります。
また、GKコーチのいるチームでGKのポジション別トレーニングがある場合は、どこからGKがチーム練習に合流するのかも確認しましょう。これは、スタッフ間で事前に打ち合わせをしておく必要があります。
どのメニューからGKが必要になるのか、そのメニューまで何分ほどの時間があるのか、これらのことを確認しておきましょう。
練習をスムーズに行うために必ず必要なことです。
各メニューに進むごとに、毎回ゼロからチーム分けを考えたりしていたら練習の時間を失ってしまいます。参加人数が何人なのか、また各メニューで選手たちをどのように分けるのか、チーム分けはどうするのか、これらのことを事前に確認しましょう。
確かに先ほども話したように、急な人数の変更はあります。しかし、「ゼロから考えること」と「準備をした上で修正する」ではかかる時間が異なります。
また、選手との連絡もしっかりと取るようにしましょう。選手の年齢によっては、保護者の方と連絡を取る必要もあります。好ましいことは、選手と直接話をすることです。
選手と話をしたり、連絡を取り合うことで、「あの選手が今日の練習遅れてくるかもしれないから、最初のメニューはこの人数でもできるようにしよう。」「選手Aが今日テストがあって練習に来れるかわからないって言ってたな。今日のメニューは、この選手が来ないことも想定して作ろう。」とこのように準備をすることできます。
自分自身がいい準備をできるような工夫も必要になってきます。
3-メニュー数/各メニューの時間
ここから少しずつ練習メニューの内容に入っていきます。
まずは練習メニューの数から考えてみましょう。
例えば、先ほど作成した「3人目の動き」をテーマとしたメニューから考えます。その日の練習で必ず獲得したいことです。ただし、このメニューだけで選手たちに落とし込むことは難しいです。
そこで、「導入となるドリルトレーニングが必要だな」と考えます。
次に、「いきなりチーム全体で話をするよりも2グループに分けてボール保持のメニューをしてからの方が、選手一人一人がプレーしながら今日の練習のコンセプトを理解できるな」と考えます。
最後に、「ゲーム形式のメニューは必ず必要だな。条件付きのゲームをして、最後10分だけ条件なしでゲームをして、選手たちがどれくらい今日の練習のコンセプトを理解したか確認しよう。」とこのように考えます。
以上のことから、練習メニューの数は以下のようになります。
- ウォーミングアップ
- ドリルメニュー
- ボール保持(2グループ)
- ボール保持(1グループ)
- 条件付きゲーム
- ゲーム
ここまで決まったら、時間配分を考えていきます。練習時間は90分です。
- ウォーミングアップ ⇨10分
- ドリルメニュー ⇨15分
- ボール保持(2グループ)⇨15分
- ボール保持(1グループ)⇨20分
- 条件付きゲーム ⇨20分
- ゲーム ⇨ 10分
以上のことをもとに考えた練習の流れが次になります。
*各メニューの説明やポイントはここでは省いています。
4-段階的に各メニューで獲得したいことを考える
下図における赤枠の部分について、各メニューそれぞれで考えていきます。
例えば、先ほどの練習メニューの例をもとにすると次のようになります。
- ウォーミングアップ
→ボールを使わずに体を温める(*省略可) - ドリルメニュー
→相手のいない状況で練習のコンセプトとなるプレーを繰り返し行う。
→実行したいプレーに必要なテクニックを磨く。 - ボール保持(2グループ)
→狭いスペースの中で、リズムよくプレーすること。
→ボール保持者に対する連続的なサポート。 - ボール保持(1グループ)
→3人目の動き/縦パスが通った時のサポート
→1つ前のメニューで行った連続的なサポートを実行すること。
→フリーマンを使いながらボールを保持しながら前進すること。 - 条件付きゲーム
→ゴールをつけてより試合に近い状態で、ここまで練習してきたことを実行する。
→3人目の動きから前進した後は、相手ゴールまで素早く攻撃すること。 - ゲーム
→選手たちがどれくらい今日の練習のコンセプトを理解したか確認する。
5-起こりうる現象とそれに対する改善策
各メニューで獲得したいことだけを決めて、起こりうる現象とそれに対する改善策を考えていないと、練習をこなすだけで終えてしまう可能性があります。
なぜなら、練習中想像していたプレーが起きなかった時に、プレーを止めて選手たちを改善することがとても重要だからです。【フリーズコーチング】
例えば、最初のドリルトレーニングで想定される現象を考えてみましょう。
実行したいプレー(連続的なサポート・3人目の動き)のためのテクニックを繰り返し行うことが、ここでの目的です。そのため、パスを受けない選手にもパスを受ける想定で動くようなサポートの動きを、例のメニューでは求めています。しかし、この時選手たちはボールを受けないからと言って、その動きをしないことがよくあります。
この時に、なぜこの動きをしなければいけないのか、選手たちを説得する準備が必要です。
また、ボール保持では縦パスの後のサポートの動きの改善を目的として、選手たちが闇雲に縦パスを通そうとして、不必要にボールを失うことが想像できます。
しかし、練習の目的は「ボールを保持しながら、3人目の動きから前進する」ことです。ボールを失う回数が多いことは問題です。この時、プレーを止めるもしくはセット間の時間を活かして、選手たちに説明する必要があります。
いつ、何を、どのように選手たちに説明をするのか、これを事前に考えておきましょう!
もちろん、選手たちが説明するまでもなく獲得したいプレーをしているようであれば無理にプレーを止める必要はありません。このような時は、セット間の短い時間に、いつ、どこで、誰が、何をする必要がるのか、どんな状況下でプレーがうまくいっているのか問いかけで選手たちが感覚では頭で理解できるようサポートしてみましょう。
大事なことは、選手たちが獲得したいプレーの目的・理由・条件を正しく理解し、プレーの再現性を高めることです。「うまくいっているからいいや」で終わらないようにしましょう。
*あまりにも練習がうまくいっている時あるいは全くうまくいかない時には、難易度を調整してみましょう。プレーの制限をつけるなどバリエーションを加えることで、練習の難易度を変えることできます。
③時間配分・優先順位
練習の準備における最後のポイント、3つ目は時間配分と各練習メニューの優先順位です。
時間配分については先ほど少し話しましたが、「メニュー①は15分、メニュー②は20分」と決めていても、練習の説明時間が長くなったりしまったり、さまざまな理由で時間通りに進まないことがほとんです。
例えば、私のいるモラタラスというクラブでは、クラブ内に多くのチームがあり、グラウンドの使用時間に猶予がありません。つまり、練習時間の延長ができないのです。すぐに次にグラウンドを使うチームのために、グラウンドを空けなくてはいけません。
このように練習時間に制限がある場合、選手の集合が遅れて練習が始まるのが遅くなったからと言って、練習時間をその分延長することはできません。90分で考えてた練習を70分ですることになるかもしれません。
そして、これらのあらゆるトラブルに臨機応変に対応するための練習内の優先順位を決めておく必要があります。
例えば、先ほどの練習メニューの例をもとに考えてみましょう。
ウォーミングアップ・ドリルメニュー・ボール保持(2グループ)・ボール保持(1グループ)・条件付きゲーム・ゲーム
この中で、必ず行いたい練習メニューを1つ決め、優先順位をつけていきます。
- ボール保持(1グループ):TR③
- ドリルメニュー:TR①
- 条件付きゲーム:TR④
- ボール保持(2グループ):TR②
*ウォーミングアップはグラウンドの外の空いているスペースでもできるから問題なし。
*ゲームは条件付きゲームの出来次第で時間を決める。条件付きゲームを選手たちが理解できなかったり、うまくいかなかったらゲームに移る。
このように優先順位をつけることで、最悪これら全てのメニューを行うことができなくても、練習のコンセプト・獲得したいことを練習できるようにしましょう。また、準備した練習メニューがうまくいかない時には、「やめる」ということも一つの判断です。
ここで最後に時間配分のコツを1つ紹介します。
説明が長くなってしまったり、ストップウォッチを押すのを忘れてしまったりするようなことは、どんな指導者にも起こりうることです。
こんな時のために1つのテクニックがあります。
それは、各メニューの終わる時間を決めるということです。
例えば…
- ウォーミングアップ:10分(〜10:10)
- ドリルメニュー:15分(〜10:25)
- ボール保持(2グループ):15分(〜10:40)
- ボール保持(1グループ):20分(〜11:00)
- 条件付きゲーム:20分(〜11:20)
- ゲーム:10分(〜11:20)
これはある種の制限時間です。もしこの制限時間が迫っているようであれば、次の練習メニューに移るのか、それともそのメニューを継続して他のメニューを省くのか、これらの判断をするようにしましょう。
練習メニュー以外に準備すること(+α)
答えとしてはあります。
それはスタッフの役割分担です。
もし自分以外にスタッフがいる場合には役割を明確化しましょう!
練習を円滑に進め、質を高めるためにはスタッフの協力が不可欠です。アシスタントコーチであろうが、第二監督であろうが、グラウンドに立つスタッフそれぞれに役割を与え、第一監督であるあなたをサポートしてもらえるように働きかけましょう!
先ほどの練習メニューを見てください。
例えば、上図のメインテーマとなる赤枠の部分のコーチングは第一監督、サブテーマとなる青枠と配球は第二監督、緑枠の時間配分はフィジカルコーチ、配球のボールがなくならないようにすることがアシスタントコーチの仕事といったように役割分担をします。
他にも、TR②の2グループに分かれてのボール保持の時には誰が各グループの配給を行うのか、このようなことも練習が始まる前にスタッフ間で打ち合わせをし、いい準備をしましょう。
このような現場を私は、日本でもスペインでも見てきました。ですので、言いたいことは非常にわかります。
しかし、それは選手間でも同じではないでしょうか?
プロを目指している選手、うまくなりたい選手、楽しくプレーしたい選手、友達といたいだけの選手、さまざまな選手がいると思います。そして、このような状況で指導者は、チームに対しての態度を変えるでしょうか?
選手に求めることはスタッフにも求めていきましょう。
いきなり要求するのではなく、普段からスタッフ間でもコミュニケーションを取りながら、少しずつあなたと言う1人間を知ってもらうようにしましょう。
*参考記事
また、スタッフに役割を与えることは、スタッフの成長にもつながります。実際私がそうでした。
役割があることで、自分のするべきことが明確になりますし、監督のやりたいことをより深く理解できるようになりました。また、これが習慣化してくると、自分の中で練習について疑問を残さないように、監督に質問する機会が増え、おのずとコミュニケーションの時間が増えました。それもあってか、今の監督やこれまで一緒にチームで活動してきた指導者とは数年に渡って良い関係が続いています。
スタッフとのコミュニケーションを増やし、役割分担をするようにしましょう。これが必ず良い練習につながります!
ここまで長々と話してきましたが、今回伝えたかったことは「より良い練習をするためには準備が必要不可欠だ」ということです。
今回の記事を参考に、良い準備をする習慣をつけ、自分に合った練習の準備の仕方を見つけていただければ幸いです。良い準備は、必ず良い練習につながります。最初はうまくいかないこともあるでしょうが、根気強く続けていきましょう。
これは私自身にも当てはまることです。1サッカー指導者として、皆さんと共に成長できるよう努めていきます。