言葉と文化

スペイン語の不規則活用の動詞 ir, ser, estar, tener

活用は覚えるもの

動詞の活用には大きく分けて、規則的なものと不規則なものに分かれます。
スペイン語の場合、ここからさらに、規則活用に3種類のものがあります。

前回の記事で、スペイン語の規則活用3種類を紹介しました。
今回は、規則的ではないもの、つまり不規則活用の動詞を見ていきましょう。

これから紹介するものは、不規則活用の動詞の代表的なものです。
これらを覚えれることで、簡単な“人”紹介[自己紹介、家族紹介、友人紹介など]をすることができるようになります。この記事の最後に、いくつかの例を記します。スペイン語のクラスやコミュニケーションの導入の参考にしてみてください。

4つの不規則活用の動詞

今回紹介する動詞は4つです。

  • ir:行く
  • ser:…である
  • estar:…〈に〉いる、…(の状態)である
  • tener:…を持っている

では、早速これらの動詞の活用表を見ていきましょう。

厳密には、後ろ半分の動詞estar, tenerに関しては規則動詞とする場合があります。一人称の「私」を除いて多少変化しているものの、規則活用に沿って活用しているからです。
ただ今回は、「最終的に“人”紹介をしてもらいたい」のと、「不規則動詞への導入」という2つの理由から ir, serと一緒に紹介します。

これも同様に頭の中で、「誰が」「何をしている」のかを想像しながら、スラスラ言えるまで繰り返し声に出して練習してみましょう。

ここでは、主語に関しては日本語のみに書いています。理由としては、スペイン語はたびたび主語が省略され、動詞の活用から「誰が」「何をしている」かを考えるからです。

簡単な“人”紹介

これらの動詞を使って早速、簡単な“人”紹介にチャレンジしてみましょう。

自己紹介(例)

Soy Shinji.[ソイ・シンジ] 僕はシンジだよ。
Soy estudiante.[ソイ・エストゥディアンテ] 学生だよ。
Soy japonés.[ソイ・ハポネス] 日本人だよ。
Tengo 26 años.[テンゴ・ヴェインティセイス・アニョス] 26歳だよ。
Voy a una escuela.[ヴォイ・ア・ウナ・エスクエーラ]
(普段)学校に行ってるよ。
Estoy en Madrid.[エストイ・エン・マドリッド] マドリッドにいるよ。

自己紹介

Soy [名前/職業/国籍など].
Tengo [年齢] años.
Voy a [普段行っている場所・通っている場所など].
Estoy en [場所].

友達紹介

Es mi amigo. [エス・ミ・アミーゴ]彼は僕の友達なんだ。
Es compañero de trabajo.[エス・ミ・コンパニェーロ・デ・トラバホ]
彼は同僚だよ。
Tiene pelo corto.[ティエネ・ペロ・コルト] 彼は髪が短いんだ。
Tiene dos hermanos.[ティエネ・ドス・エルマーノス]
彼には2人の兄弟がいるんだよ。
Está en la oficina.[エスタ・エン・ラ・オフィシーナ]
(普段は)事務所にいるんだ。
Va a una cafetería conmigo.[ヴァ・ウナ・カフェテリア・コンミーゴ]
(よく)僕とカフェに行くよ。

今回はこんなところにしておきましょう。
まずは、今回の動詞の活用をスラスラ言えるように反復練習してみましょう。それができたらまずは自分のことを簡単に紹介できるようになりましょう。
表現は勉強していくうちに少しずつ増えていくものです。焦らず、「楽」にやっていきましょう。