サッカー

11〜12歳対象: 攻撃のトレーニング

年代別のトレーニング

第3回の今回は「11歳〜12歳対象: 攻撃のトレーニング」を紹介します。

スペインではこの年代を、アレビンと呼びます。日本では、小学校5年生・6年生にあたります。この年代は、7人制もしくは8人制の最後の年代となります。

マドリッドの場合、アレビンの年代には7人制と11人制のサッカーがあります。
2年間あるアレビンと言う年代の内、1年目は7人制を推奨しており、2年目から11人制サッカーが主になってきます。そのため、マドリッドサッカー協会が管轄するリーグ戦においてはアレビンの11人制サッカーには、1年目の選手の登録人数に制限があります。
(※アレビン7人制:最大登録人数16人/アレビン11人制:最大登録人数25人[その内最大10名までアレビン1年目の選手を登録することが可能])
これは、この年代における身体的成長を考慮しているからです。

この年代から徐々に、コーディネーショントレーニングに加え、フィジカルトレーニングの要素を加えていきます。わかりやすい例として挙げられることは、体幹トレーニングの導入です。
体の動かし方に加えて、それに「パワー」「持久力」「スピード」を強化していきます。
腕立て伏せやスクワット、ランジと言ったものも少しづつ導入していくといいでしょう。ただし、自重で行うことまた、セット数や回数を少なくするようにしましょう。
(例:腕立て伏せ3回してからダッシュなど)

そして、選手のフィジカルの要素を伸ばすことはサッカーのトレーニングの中でも可能です。 例えば、ボール保持のトレーニングの際に守備側に対して、短い時間(1分半〜2分)の間に連続してボールを奪いにいくことを求めることで「持久力」の強化にもつながります。 このように、各トレーニングにおける強度を高めていくと良いでしょう。

この年代では練習におけるコーディネーションの割合とサッカーのプレーの割合が、前の2つの年代と少し変わります。 1回60分、週3回のトレーニングとして時間に換算すると次のようになります。あくまで目安ですので、参考にしてみてください。

  • コーディネーション:15分(1週間:45分)
  • 技術•戦術:30分(1週間:90分)
  • サッカーのプレー:15分(1週間:45分)

*参照:下図

「サッカーのプレー」とは、チームとしてどのように戦うかということについて考えることです。チームとして具体的にどのように相手に対してプレッシャーをかけるのか、どのようにしてボールを相手ゴールまで運んでいくのかなどをトレーニングしていきます。

これらを踏まえて、具体的なトレーニングメニューの例を見ていきましょう。  

この続きからは自由課金の記事となります。

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