年代別トレーニング
今回を含めて、合計6回にわたって年代別のトレーニングを紹介していきます。
第1回の今回は、「6歳〜8歳対象: 攻撃のトレーニング」を紹介します。
スペインではこの年代をプレベンハミンと呼び、マドリッド州の場合7人制サッカーが行われています。一方、日本ではこの年代は小学校の低学年(1年生•2年生)にあたり、8人制が行われています。
この年代では、主にコーディネーションと技術•戦術が重視されます。
ここで言う戦術とは、基本戦術のことを指します。基本戦術とは、“選手の特徴や指導者の考え方•相手との相性などの要素に左右されず、サッカーにおいて基本となる考え方”のことを言います。
ここで、UEFA(ヨーロッパサッカー協会)サッカー指導者講習会の資料を参考までに紹介します。
これをもとにトレーニングについて考えてみます。 例えば、6歳〜8歳の選手のトレーニングを1回60分とします。また、1週間のトレーニング回数を3回とします。ここから上図をもとにトレーニング時間を計算すると、次のようになります。
- コーディネーション: 24分(1週間で72分)
- 技術•戦術:30分(1週間で90分)
- サッカーのプレー:6分(1週間で18分)
「サッカーのプレー」とは、チーム戦術や試合での戦い方のことを指します。 相手ゴールキックからの再開の際にチームとしてどのようにプレッシャーをかけるのか、残り時間が少なくなった時にどのようなプレーをするべきなのか、などが例として挙げられます。 これらの数字は、あくまでも参考程度にしてください。
ここで重要なことは、6歳〜8歳のトレーニングでは必ずコーディネーションの要素を含むトレーニングを準備することです。また、チームとしての戦い方より基本的な技術や基本戦術に時間を使うことが大事だということです。
それではここからは、具体的なトレーニングメニューの例を見ていきましょう。