サッカー

2023/09/14 (木)

ラージョの活動内容

(グラウンド)

  • 技術的トレーニング
  • 4つのロンド
  • フィニッシュのトレーニング(切り替え)
  • ゲームプランの確認
  • 11対11のゲーム

(※練習後の個人活動)

  • ラージョの今週末の対戦相手についての映像•資料作り
    ⇒第一•第二監督に送付

ウォーミングアップの一環として、今日も技術的トレーニングから練習を始めました。
技術的トレーニングと一言で言うと、同じメニューを行っているかと思うかもしれませんが、実際にはバリエーションも含めて少し内容を変えています。

次に、4つの正方形を用いてロンドを行いました。
3つ正方形の中に4対2の状況で選手たちを配置し、、残りの1つの正方形の中には守備の選手がいない状態で4人の選手を配置します。(今日の練習参加人数はGKを含めて22人)

それぞれの正方形は、数メートル離れた位置に四角を描くように配置されています。このオーガナイズ上で、4対2のロンドでボールを奪われた選手とその右隣の選手は、4つの正方形の真ん中まで走り、守備の選手がいない正方形へボールを奪いにいきます。もしくは、守備側はロンドで10本のパスを繋がれたら、引き続き守備をしますが、必ず真ん中まで走り異なる正方形へボールを奪いに行かなくてはいけません。

このメニューを行った後、フィニッシュのトレーニングへと移りました。フィニッシュのトレーニングメニューは、11人制サッカーの半面を用いて行いました。手順は次のようになります。

  1. サイドからクロスを上げる。
  2. GKはクロスをキャッチし、前方に走るサイドの選手へスローイングでボールを配給する。
  3. ボールを受けた選手は前線の選手(FW)とプレー。
  4. FWは中盤の選手へボールを繋ぎ(はたく)、ボールは受けた選手は逆サイドを走る選手にパスを繋ぐ。
  5. ボールを受けた選手は、クロスを上げそのクロスに対して、ここまでプレーに関わった選手たちがシュートを打つためにペナルティエリア内に入る。
  6. シュートが入ったらチームメイトと喜ぶ、シュートが入らなければコーンの置いてある位置までダッシュ。

このトレーニングのイメージは、相手のクロスからのカウンターアタックです。つまり、守備から攻撃への切り替えのトレーニングになります。

バリエーションとして、手順⑤のクロスに対して守備をする選手を2人配置しました。

フィニッシュのトレーニングを終えた後、昨日とほぼ同じ内容であるゲームプランについて話しました。このゲームプランを今日も繰り返し行ったことには2つの理由があります。

1つは、復習です。

昨日の練習とビデオで選手たちは、チームとしてやらなければいけないことを頭に入れることができていると私たちスタッフは考えました。ですので、今日の練習では、説明する時間を減らして選手たちが理解しているかどうかを確認することにしました。細かい修正は監督が個別に選手に声をかけて行いました。

2つ目は、これまで練習に参加できていなかった選手が今日来たからです。

この選手は、これまでラージョのトップチームの練習に参加しており、今週末はラージョBに合流すると言うことで今日からラージョBの練習に参加しました。この選手は19歳のGKです。ゲームプランの中で特にトレーニングしていることは、攻撃の局面におけるゴールキックからのプレーの再開とGKからのビルドアップです。つまり、この選手が週末プレーする場合にはこれまでトレーニングしてきたことを、GKであったとしても頭に入れておく必要があります。これが2つ目の理由です。

そして、最後にゲームをして終わりました。

練習後、私はクラブのカフェに残り作業をしました。
作業内容は、今週末のラージョの対戦相手の試合映像の切り取りと分析結果の資料作りです。前日に手に入れた新たな試合映像とすでに見ていたもう一つの試合映像からいくつかの共通点を書き出し、事前に第二監督と話して分かった相手の特徴が顕著に現れているプレーを探しました。

今シーズンの対戦相手は、モラタラスのトップチームが所属していたリーグから昇格してきたチームです。去年までラージョBの第一•第二監督は、モラタラスのトップチームを率いていました。そのため、対戦相手について多くの情報を持っています。しかし、対戦相手に所属している選手が変わったり、同じ監督でも今シーズンも同じ戦い方をしてくるかわかりません。まずは、去年の情報を監督たちから聞き、私が映像を通して分析した内容と照らし合わせる必要がありました。

結果として、監督たちから聞いた話と私が試合映像を見て考えたことは、大きくは異なりませんでした。

分析官の中には、練習に出なかったり、監督たちと話さずに映像だけを元に話をする人がいます。ただし、私はそれでは不十分であると考えています。
なぜなら、私は分析官であり、第一監督ではないからです。私は、監督をサポートする立場であり、指示を出す立場ではありません。

だからと言って、イエスマンになるべきと言うことではありません。
ここで言いたいことは、分析官であろうと、何であろうと、チームに所属する以上、チームが同じ方向に向かって取り組めるようにするために監督の考えをできる限り正確に知る必要があると言うことです。
だから、私は少しでも疑問があれば監督に質問をしにきます。時には、「当たり前でしょ!」と思われるようなことでも質問を投げかけます。
これは、チームズポーツである以上必ず必要なことです。

チーム内での役割がどのようなものであれ、選手たちとはもちろんのこと、スタッフ間でも積極的に話し合いをしていくことが大事です。

モラタラスの本日の活動内容

(グラウンド)

  • ボール保持/フィジカルトレーニング+技術的トレーニング
  • ボール保持
  • セットプレーゲーム

最初のメニューは、2グループに分かれてトレーニングしました。
1グループはボール保持、もう1グループはフィジカルコーチと共に行うトレーニングでした。

今日のボール保持のテーマは、前進の仕方です。
キーワードは3人目の選手とプレーすることでした。
3つのゾーンに分かれて、各ゾーンは自陣から1対1、2対2、1対1の状態で選手が配置されています。そして、両サイドにはそれぞれフリーマンが1人ずついるオーガナイズです。次のゾーンに前進するためにはパスでのみ可能です。ドリブルでの前進はなしです。

重要なことは、相手と体の接触なしに素早くプレーすることです。
ドリブルで前進をしようとすると、相手の接触が生まれやすくなります。パスで相手のプレッシャーをかわし、前進するパスを入れる、前進した後もシンプルにプレーする、最後のゾーンでは背後へパスもありでプレーします。
これらのプレーを意識する中でポイントとなることが「3人目の選手とプレーする」ことです。

もう一つのグループでは、フィジカルトレーニングと共に、スプリントとパス&コントロールを繰り返し行うトレーニングを行いました。

これらのメニューの後に、8対8+4のボール保持を行いました。
このボール保持も先ほどと同様に3つのゾーンに分かけて行いました。4人のフリーマンを、十字を描くように両サイドと両端に配置します。両端にいるフリーマンをGKとFWに見立てて考えます。目的は、GKからFWまでボールを運ぶことです。

フィールドを3つのゾーンに分けている理由は、あくまでも目安です。選手たちがボール保持者をサポートしようと極端に近づきすぎること、前進する先をなくすようなアクションを行うことをしないように可視化するためです。ボールを保持しながら前進し、最終的に端から端までボールを運ぶことができたら1点です。

最後に、セットプレーのゲームを行いました。

このゲームでは、ボールがタッチラインを割った時に、第二監督が指定したセットプレーを素早く行います。例えば、ボールがタッチラインを割った時に、第二監督が「黄色チームのコーナーキック」と言えば、そのプレーから再開します。セットプレーからボールがタッチラインを破るまでの間は通常通りプレーします。

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