年代別のトレーニング
今回は6回にわたって紹介してきた年代別のトレーニングの最終回となります。
第6回のテーマは、「11歳〜12歳対象:守備のトレーニング」です。
後半の第4回・第5回と同様に、まずは前半のおさらいをしていきましょう。
復習
- 体の動かし方に加えて「パワー」「持久力」「スピード」を強化していく。
- 7人制あるいは8人制において最も競技レベルの高い年代と考えることができる。
- チーム戦術【サッカーのプレー】のトレーニングの割合が増える。
参考までにUEFA(ヨーロッパサッカー協会)サッカー指導者講習会で紹介された「各年代における練習内のサッカーの要素の割合」をもとに話をします。
この年代では、コーディネーション25%、技術•戦術50%、サッカーのプレー25%という配分になっています。サッカーのプレーの割合においては、6歳〜8歳が10%、9歳〜10歳が15%となっており、前の2つの年代と比べると割合が増えています。
このことからも分かる通り、7人制あるいは8人制のサッカーにおいて最も競技レベルの高い年代と考えることができます。競技レベルの高いサッカーに適応するためには、これまで取り組んできた体の動かし方に加えて、「パワー」「持久力」「スピード」といった要素を強化していくことが大事になります。代表的な取り組み方は2つありました。
1つは、自重の範囲で体幹トレーニングや腕立て、腹筋、スクワットといった基本的な筋力トレーニングを通してフィジカル(コーディネーション)の要素を強化していくことでした。もう1つは、各トレーニングメニューの中でプレーの強度を求めることでした。1つ1つのアクションを全力で行うこと、攻撃でも守備でも一生懸命に取り組むことを求めていきましょう。
それでは、年代別のトレーニング最終回のメニューを早速見ていましょう。
これまで紹介してきたトレーニングメニューを参考に、皆さんも是非トレーニングメニューを作ってみてください。
この続きからは自由課金の記事となります。