(グラウンド)
- ウォーミングアップ(6対6のハンドパスゲーム)
- ボール保持
- ビルドアップのトレーニング(11対10)/フィニッシュのトレーニング
- 8対8のゲーム/6対2のボール保持
(練習後)
- 今シーズンのユニフォームと練習着の配布
今日の練習の全体のテーマは、昨日と同じように少ないタッチで素早くプレーすることでした。ただし、今日は昨日より詳細なテーマを設けていました。
それは、ボールの受け手の正面にポジションを取りワンタッチでボール受けらるようにすることです。スペインでは、このようなプレーをjugar de cara(フガール・デ・カラ) と言い、ワンタッチでボールを受けた選手がもう1人の選手とプレーすることもしくは、そのもう1人の選手自体のことをtercer hombre(テルセール・オンブレ) と呼びます。
最初のウォーミングアップのハンドパスのゲームでは、ボールを受けてからボールを保持できる時間を3秒ほどとし、ゴールはヘディングでのみとしました。ボールを保持できる時間を制限することで、素早くプレーすることを促します。
次のボール保持では、2グループに分かれてトレーニングをしました。選手の人数の関係で、1グループは6対6、もう1グループは6対6+1のボール保持を行いました。
このメニューでは、守備側の選手がボールを持っている選手がファーストタッチをした後にその相手の体を手のひらでタッチしたら、指導者が守備をしていたチームにボールを渡し攻守を交代します。このルールを設けることで、攻撃側に対して素早くプレーすることをより促すことができます。ここでのポイントは、味方選手が素早くプレーできるように、その選手へパスができた時にワンタッチでプレーできる場所にポジションを取ることです。特に、ボールを受ける選手が背後に相手選手を背負っている状況です。
この後行うゲームプランで、ここまでトレーニングしてきたことが必要になります。
ゲームプランのトレーニングは、ゴールキックからのプレーの再開時のビルドアップ(攻撃の組み立て)についてフォーカスして行いました。
ざっくりと言うと、マンマークされている状況で中盤の選手がポジションチェンジを行い、比較的フリーな選手へパスを通す、そこからワンタッチで正面にいる選手とプレーし、サイドや背後にボールを運ぶと言うものです。ワンタッチで正面にいる選手とプレーする理由としては、相手がマンマークをしてくる想定でトレーニングしているので、比較的フリーでもすぐに相手からのプレッシャーを受けやすい状況だからです。
このプレーを何度かプレーを止めながら繰り返し確認しました。
最後の8対8のゲームでは、特にプレーへの制限はかけませんが、プレー中繰り返し選手たちに対して、ワンタッチで正面にいる選手とプレーすること、少なくともそのプレーが可能なポジションを取ることをプレーを止めずに伝えました。
練習後に、今シーズン使うホームユニフォームと練習着を選手たちに配布しました。選手たちは今日まで昨シーズンの練習着を使用していました。在庫切れで何人かの選手は受け取れないものもありましたが、着実にリーグ戦の開始が近づいていることを実感しています🔥🔥🔥
(ロッカールーム)
- 今日トレーニングするゲームプランの説明
(グラウンド)
- 2グループに分かれる
A-フィジカルコーチとフィジカルトレーニング
B-ゲームプランのトレーニング(攻撃) - ゲームプランのトレーニング(守備ブロック)
- ゲーム
今日のトレーニングの目的は、チームのゲームプランについて選手たちが疑問を残さないように繰り返しトレーニングすることでした。
練習の前に、ロッカールームで今日トレーニングするゲームプランについてホワイトボードを使って説明しました。当初今日相手チームに関する分析映像を選手たちに見せる予定でしたが、今日はホワイトボードと口頭での説明にし、明日映像で復習をする形を取ることにしました。
最初のメニューでは、攻撃の局面におけるゴールキックからの再開とプレー中の攻撃についてトレーニングしました。
ゴールキックからの再開でどのように前進するのか、ボールをフィールド中央まで運んだ後に相手の守備ブロックに対してどのようにフィニッシュまで前進するのかを選手たちに伝えました。
次のメニューでは、片方のチームが週末の対戦相手のように攻撃し、もう片方のチームは自チームのゲームプラン、守備ブロックを作って守備を行いました。守備ブロックについてはプレシーズンを通して繰り返しトレーニングしてきたことなので、ここでは復習の意味を込めてトレーニングしました。
最後のメニューでは、先ほどのメニューと同様、自チームと今週末の対戦相手ようにプレーするチームに分かれてゲームを行いました。
ここでは、ここまでトレーニングしてきた内容を選手たちが理解して正しく行えているか、もしできていなかったらどこに問題があるのか、もしくはより良い対策が考えられる可能性があるのかと言ったことを見ていきます。
練習後のストレッチ中やストレッチ後には、選手個人から私を含めたスタッフはゲームプランについての質問を受けました。個人的には、選手たちのこういった振る舞いは好ましいものです。
ロッカールームで監督も言いましたが、ゲームプランについて疑問を持ったまま試合に臨むことは避けなくてはいけません。選手たちは、チームとしての考えを明確に頭に入れておかなくてはいけません。
これはとても重要です。
これができないことが原因で、スペインでうまくいかなった日本人サッカー選手を何人も見てきました。サッカーというチームスポーツをする以上、チームとしての考えを明確化し共有しておくは非常に重要です。特に、スペインではこれができるかどうかを重要視する傾向にあります。
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