ラージョ・モラタラスともに活動なし
※今日は、所属する2チームの活動がなかったので、完全オフ日となりました。
午前中、昨日のラージョBの試合映像を見ながら、自チームのゴールキックから再開の映像を全て切り取る作業をしました。後半残り20分ほどを残して作業を終え、モラタラスBの試合を見に行きました。
モラタラスB
モラタラスBはマドリッド州上位リーグPreferente de aficionados(プレフェレンテ•デ•アフィシオナードス)というリーグのグループ2に所属しています。このリーグは2つのグループで構成されていて、各グループ18チームが所属しています。
このリーグは、スペインのサッカーリーグで上から数えると6番目のリーグに当たります。
モラタラスBのほぼ全ての選手がU23の選手で、今年の登録選手の多くは去年と一昨年のJuvenilA(ユースA)の選手たちです。私は去年、一昨年とJuvenilAにスタッフと所属していたので、モラタラスBの多くの選手を知っています。また、モラタラスBの監督は、私が現在住んでいるアパートの同居人でもあります。せっかくのオフ日だったので、試合を観に行くことにしました。
試合結果は、1対1の引き分けでした。
試合終了間際に、モラタラスの選手が直接フリーキックを決め、なんとか引き分けで終わることができました。
今回の相手は、正直に言うと今シーズンこのリーグで残留•降格争いをするようなチームです。実際、モラタラスBはプレシーズンマッチで、このチームにアウェーで0-2で勝っています。
モラタラスBの選手たちのほとんどが、このカテゴリー、このリーグでプレーすることが、今日が初めてでした。一方で、相手チームはU23といった年齢制限もなく、この大人のカテゴリーで数年プレーしている選手を多く抱えています。リーグ戦初戦、さらにはこのカテゴリーで初めてプレーする選手たちからは、緊張の様子が見受けられました。
試合を通しての感想として、これから色々なことを改善していく必要がある一方、「このチームであればこのリーグを戦えるな」と言う印象を受けました。相手チームが自陣で守備ブロックを形成してきたこともありますが、試合を通じて常にボールを保持し試合をコントロールすることができていました。
モラタラスの関係者の中で、1番懸念していた点はこれだけ若い選手たちでこのリーグを戦えるのかどうかというかことでした。その懸念が払拭されただけでも、良い点だったと思います。
モラタラスBの試合終わり、偶然JuvenilAの第二監督とグラウンド遭遇しました。彼の弟が次の試合でプレーすると言うことで、当初の予定を変更して、そのままグラウンドに残り一緒に試合を観戦することにしました。
モラタラスJuvenilB
この試合は、モラタラスのJuvenilBの試合でした。以前も話したように、スペインでは一般的にJuvenilBはJuvenilと言うカテゴリーの2年目の選手たちで構成されています。今シーズンで言うと、2006年生まれの選手たちになります。しかし第二監督の弟は2007年生まれの選手なので、1つ世代を飛び級しています、さらに今日は先発としてプレーしました。
モラタラスJuvenilBは、現在JuvenilAの所属するLiga nacional de juvenil (リーガ•ナシオナル•デ•フベーニル: 通称ナシオナル)の一つ下のリーグに所属しています。リーグ自体は、選手の生まれ年によって分かれているのではなく、Juvenilと言うカテゴリーで括られています。そのため、相手チームにはU19のチームもいれば、モラタラスJuvenilBのようにU18のチームもいます。実際、今日の対戦相手はJuvenilA、つまりU19のチームでした。
JuvenilBの所属するリーグは、通称アウトノミカ(autonómica)と呼ばれ、マドリッド州サッカー協会管轄のこのカテゴリーでは、1番上のリーグになります。
試合結果は、0-0の引き分けでした。
今週の私の見る試合は、どれも引き分けだったので、今週は引き分けの週でした😂
試合内容としては、両チームともにいくつかゴールのチャンスを得ていました。
モラタラスJuvenilBは、ボールを保持しながら相手の守備ブロックの背後のスペースを脅かしながらゴールに迫っていました。一方で相手チームは、ボールを奪ってからのカウンターアタックやクリアボールのセカンドボールからチャンスを生み出していました。
これらのリーグでプレーするためには?
今日2つの試合を通して感じた、比較的レベルの高いリーグでプレーするために必要なことについて少し話したいと思います。
- サッカーを理解すること
- 競争心を高めること。戦うこと。
1つ目の「サッカーを理解すること」と言うことですが、これは選手自身がプレーをしながらフィールド上でどのような状況に身を置いているのかを分析できるかどうかと言うことです。
今日のモラタラスBの試合から簡単な例を挙げます。
今日の試合に招集されていたモラタラスBの選手には、仕事の関係でプレーシーズン参加できなかったこともありサイドバックの選手が不足していました。そのため、今日は本来センターバックの選手が1-4-3-3のフォーメーションの右サイドバックとしてプレーしました。一方で、相手チームは1-4-4-2の守備ブロックを形成していたので、自チームがボールを持っている時に最終ラインで数的優位を作るためにDFラインが少しスライドして3バックを作りました。この時、右サイドバックの選手は右センターバックとしてプレし、チームとしては1-4-3のような形を取ることになります。
しかし、最終ラインで数的優位を作っていても、うまく前進することができませんでした。
これはなぜか?
これをプレーしている選手自身が、フィールドの中で分析しなくては行けません。そして、チームとしてどのように解決していくのかを監督に確認する必要があります。
今回、最終ラインで数的優位を作っていたにも関わらず、前進できなかった一つの要因はウイングとしてプレーしていた右ウイングの選手と左サイドバックの選手です。
右ウイングの選手は、常にフィールド中央にポジションを取り、右サイドバックの選手がボールを受けた時、外側にパスコースがありませんでした。一方、左サイドバックの選手は高い位置を取りすぎてセンターバックからボールを受けられるポジションを取ることができていませんでした。
これらをフィールドで気づけるようになることが、今後必要になります。また、そのためには言語能力も必要不可欠です。今回左サイドバックとしてプレーした選手は韓国人でしたが、少しスペイン語が苦手なようです。スペインに来る日本人サッカー選手の中には、言葉なんか分からなくてもプレーでなんとなくわかると言う選手もいますが、個人的にはおすすめできません。もし海外でプレーしたいのであれば、言語能力は必須です。
次に2つの「競争心を高めること。戦うこと。」について説明します。これは何を示すかと言うと、「チームのためにやるべきことをしっかりやるかどうかと言うこと」です。
例えば、相手のカウンターアタックを受ける場面で、相手ゴール近くから自陣ゴール近くまで全力疾走で戻りることをするかしないかです。
このようなことを言っているうちは、プレーできないでしょう。実際JuvenilAでは、タレント性で言えばチームで1番良い選手が今のところ構想外です。才能があるから、JuvenilBからJuvenilA にあげましたが、チームのための判断•チームのために働くことができないうちはプレーできないしょう。
JuvenilAの第二監督とも話しましたが、チームのために必要なこと•やらなければいけないことをしない選手、すなわち戦えない選手は、仮に才能がある程度あっても上でのカテゴリーでプレーすることは非常に困難です。
海外でプレーしたい、日本でプレーしたい、今いるチームでより多く試合にでたいと言うのであれば、まずはチームのために何をしなければいけないのか、サッカーの観点から考えてみてはどうでしょうか?
今回の記事がいいなと思ったら、👍ボタンをよろしくお願いします。